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朝ごはんを食べると口から脳に刺激があたえられ、眠っていた体が起きてきます。エネルギーが脳や体に行きわたって体温が上がります。もし朝何も食べずに学校へ来てしまうと、元気が出ないだけでなく、脳へのエネルギーが不足するので、午前中の授業には集中できなくなります。
朝ごはんは一日のスタートを決める、とてもたいせつな食事なのです。 - 人間の口に食べものが入ってくると、だ液が出てきます。食べものをかみくだいて細かくし、だ液がよくまざると消化しやすくなります。また、よくかむと脳が刺激され、頭のはたらきが活発になるほか、「満腹」の信号がおくられるので食べすぎもふせげます。さらに歯やあごの発達にとっても、よくかんで食べることはよいことづくしです。
- 体の調子をととのえる栄養素、ビタミン。足りなくなると体のあちこちにさまざまなこまった症状が出てきます。たとえばビタミンAやCが不足するとかぜをひきやすくなったり、ビタミンB1ではつかれやすくなったり、B2では皮膚炎が起きやすくなります。 毎日たっぷり野菜とくだものを食べてビタミンをとりましょう。
- 背が高いお父さんお母さんの子供は、背が高くなる確立が高い…。身長にはこの「遺伝」が深く関係しています。これを食べれば背がのびる!という栄養素はないのですが、体づくりの材料となるたんぱく質やカルシウムなどの栄養素は成長を助けてくれます。 カルシウムは牛乳(乳製品)、豆腐、小魚に多くふくまれ、骨や歯の材料になります。とくに牛乳にふくまれるカルシウムは吸収率が高いといわれています。少しずつでも毎日とるようにしましょう。また、リンを多くふくむカップラーメンやフライドポテトはせっかく食べたカルシウムの吸収のじゃまをしてしまうので注意しましょう。
- 私たちは食べ物から生きるためのエネルギーをつくりだし、それを消費しながら生活しています。このエネルギーの単位をカロリーといいます。 食べ物によってもっているエネルギーの大きさが違い、ごはんやパンなどの炭水化物は1gあたり4キロカロリー、肉や魚などのたんぱく質は4キロカロリー、バターや油などの脂質が一番多く、9キロカロリーをふくんでいます。ですから油の多い食事をとると、たくさんのエネルギーをとってしまうことになるのです。
- つかれたときに酢を飲むといい、といわれます。酢は体にたまったつかれのもと(にゅうさん)を分解してくれるからです。 ほかにも酢にはさまざまな良い点があります。食欲がないときに、すこしすっぱいものは食べやすく感じませんか?また骨を強くするカルシウムが吸収されるのも助けてくれます。1日に大さじ1〜2杯くらいを目安にとるとよいと言われています。はちみつと水(りんごジュースなど)でドリンクにしたり、お料理に使ってもかまいません。